2012年08月3日

「ぷよぷよ」の米光一成さんが語る!「思考ツールとしてのタロット」参加渾身レポート

こんにちは、ゲームのちからで世界を変えよう会議 代表のNoah(@powerofgamesorg)です。
今回は、「ぷよぷよ」「バロック」のゲームデザイナーであり、立命館大学映像学部教授の米光一成さんが、

「思考ツールとしてのタロット」

という興味深いイベントを開催した!ということで、
ゲームのちからで世界を変えよう会議 研究部のTOYAMA(@HIKINIKUAGEO)さんにレポートをしていただきました!

以下、TOYAMAさんの記事です。
結びつきそうにない「思考」「タロット」がどのように結びついていくのか?
こうしたクリエイティブな思考ツールもゲームのちからの一事例です。ぜひぜひ御覧ください。


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去る7/21、米光一成さん(@yonemitsu)のタロットイベントに参加しました。

米光さんは「ぷよぷよ」「バロック」のゲームデザイナーの方で、ライターであり、立命館大学映像学部教授であります。

今回は「普段の思考パターンとは異なる思考の観点を得るためのツールとしてタロットカードを使う」という、個人的には斬新なイベントでした。

イベントは13:00〜16:00までの米光さんのワンマンステージ。手元のMacを操りながらスライドと音楽で会を進めていきます。

構成は以下の通りでした。
Stage1 : タロットの世界観とタロットカードの説明その①
Stage2:タロットカードの説明その②
Stage3:タロットカードを使って悩み事相談ワークショップ

fig2_taro
(画像はクリックで拡大できます)

今回のワークショップではシンプルにデザインされたタロットカードが配られました。
これを使ってワークショップを体験していきます。

(※この前作ったゲームのちからで世界を変えよう会議のステッカーを貼っていただいてますね・・・ありがとうございます!)

前半の2ステージ(Stage1とStage2)は、
前提知識がない人でも、まずタロットの背景やカードの意味を理解できるよう説明がありました。

★重要キーワード:Correspondence(コレポン)

交流や文通といった意味がありますが、今回の場合は、
本来全く関係のなかった2つのものを関係性があると結びつけて考えることという意味だそうです。

タロットカードの中でも大アルカナという22枚のカードが今回のテーマで、
0-22までのカードにそれぞれシンボルが描かれています。

これらについて、いくつか存在するタロットのバージョン、
それに年代によって描かれているものがどう違うか、といった説明や、米光さんなりの面白い解釈がありました。
長くなるので、ここでは省略します。

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後半はお待ちかねの「Stage3:タロットカードを使って悩み事相談ワークショップ」です。

米光さんのタロットカードの使い方は
①普段の生活の振り返りや、朝起きて今日の1日の過ごし方のヒント
②人からの相談事にタロットを使って答える(そして自分自身の悩みにタロットを使ってみる)
③その他

のようでしたが、ワークショップでは②を体験しました。

②について、何故米光さんが、人からの相談事にタロットを使って答えるようになったのか?
そこには、「他人から相談を受けてアドバイスをしてもうまくいかない」という米光さんの体験がありました。

つまり、

1)相談事の全貌は共有できない。
・話をしていると次々と新しい事実が判明する。
・本人も気づいていない点も存在する。

2)「分かっているけど」問題
・解決策は本人でも分かっているけど、なぜか行動に移せない。

3)文脈の欠落
・相談に乗った第3者の方が、客観的な視点で話を聞いて判断できる(傍目八目)。
→そうすると「何もわかってないのにそんなこと言って何様のつもり?」となりやすい。

そうするといわゆる「神秘様」が登場して解決してくれる、というのが世の中にはありますが、
今回は神秘様には頼らず、たまたま引いたカードから相談者自身が新たな視点を得ましょうということでした。

これにより相談に乗る側は自分の意見は言わなくても解決することも多いとか。
自分の中である程度結論は出ていても行動に移せない状態では行動するためのきっかけにもなるようですね。

さてワークショップは2人1組(相談者とタロット使い)で10分程度で行いました。

進め方は、

1.相談者が悩み事をタロット使いに話す。悩み事を話すときは具体的な方が良い。
2.タロット使いが必要に応じて(相談内容が曖昧な場合)相談者に内容を質問する。質問内容を明確にして「ではあなたの悩み事は○○○○○○ですね?」と確認する。
3.質問内容が明確になったらタロット開始。タロットを3枚引いて(できれば相談者が選んだ感じだとよい)、左から順番に過去・現在・未来、を表すカードとして置く。
4.それぞれのカードの意味を相談者に伝える。
5.相談者が思い当たることを話す、カードの意味を解釈する。

です。これなら、慣れれば自分でもできそうです。
ポイントは
「タロット使いはいっさいアドバイスせず、カードの意味、解釈の方法を相談者に伝えるだけにする」
という点です。

例えば、悩みが
・今の職場に移ってきていろいろやりたいことが出来る環境だ。
・しかし、組織や上司がブレーキになってなかなかやりたいことが今のチームだとできない。
・一方、別のチームのリーダーとは考え方が合うので働いてみたいと思っている。
→ここは積極的に組織内での異動を主張したほうがよいでしょうか?

だったとしましょう。

そこでカードを引いてみます。すると、こんなカードが出たとしましょう。

fig3_taro

それぞれ、左から過去・現在・未来を表します。
すなわち、ここでは

・過去=死神(死・リセット)
・現在=恋人(恋のドキドキ・関係・選択)
・未来=世界(完成・ネクスト)

がキーワード。

まずはカードにまつわるキーワード(括弧書き部分)を伝え、解釈をしていきます。

過去=死神:なるほど、確かに前の職場はいろいろ大変でそれらをリセットして今の職場にやってきた。
現在=恋人:いろいろやってみたい仕事は多いし、選択肢は多いな。ドキドキか。これはチャレンジでもあるのかな?
未来=世界:なるほど、未来は明るい。次の世界ということなのかな?

といった具合に解釈できる(思い当たる)かもしれません。

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さて、今回のワークショップイベントでは特に

「タロットの偶然性で、自分の思考パターンや思い込みに別の視点を与える。」

というのが新鮮でした。
まず、タロットの出たパターンがどういうものだったとしても、タロットが出現した時点で予期しなかった驚きがあります。
そこからそのカードのテーマでの思考を始めることは普段の生活に刺激を与えてくれます。

クリエイティブで役に立つ思考ツールとしてのタロット。今後も使っていきたいと思います。

*ちなみに場所は阿佐ヶ谷 loft Aでした。飲食しながらの自由なワークショップイベントで
リラックスしながら参加できました。特別メニュとして
・愚者丼(たまごが乗った丼)
・魔術師カレー(普通のカレー)
・節制セット(ビールとコップ2つと枝豆のセット)
も登場。頼まなかったのですが、節制セットは頼んでおけばよかったと後悔してます。

↓米光さんご本人がブログにイベントについて載せていますのでぜひご一読を↓

※こどものもうそうblog
「思考ツールとしてのタロット」 http://blog.lv99.com/?eid=1081635
「思考ツールとしてのタロット」参考文献:前編 http://blog.lv99.com/?eid=1081638

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